演劇
コーカサス地方は、演劇発祥の地と言われ古代から演劇を楽しんでいた。17~18世紀になると、グルジア正教神学校で演劇が行われるようになり、その後官廷劇場が創立される。1970~1980年代はソヴィエト内でグルジア演劇が有名になり、グルジアの劇団は人気だった。また、首都トビリシで上演されていた近松門左衛門(*1)の「心中天の網島」を中村歌右衛門らが観て感銘を受け、1989年にはトビリシで歌舞伎公演が行われた。1991年には日本でトビリシのマルジャニシヴィリ劇場による「崩壊」「心中天の網島」「ある地方の物語」が上演された。
*1 近松門左衛門は浄瑠璃や歌舞伎の劇作家。
劇場
演出家
サンドロ アフメテリ Sandro Akhmeteli სანდრო ახმეტელი(1866-1937)
本名はAleksandre Akhmetelashvili。カへティ地方生まれ。1926年から1935年まではルスタヴィリ国立劇場で演出家を務める。スターリン時代に捏造されたスパイ容疑で処刑される。ソヴィエト作曲家ショスタコーヴィチに慕われていた。
メディア クチュヒーゼ
日本文化に興味を持ち、日本で近松門左衛門作「心中天網島」を演出した。
ロベルト ストゥルア Robert Sturua რობერტ სტურუა (1938-)
ブレヒト、シェイクスピア、チェーホフの演出で国際的に有名。
ヴラジーミル ネミローヴィチ=ダンチェンコ (1858-1943)
テムール チュヘイゼ Temur Chkheidze (1943-)
演出家。ロシアのボリショイ・ドラマ劇場の芸術監督を務めた。
コンスタンティン コテ マルジャニシュヴィリ Konstantine "Kote" Marjanishvili კონსტანტინე კოტე მარჯანიშვილი (1872-1933)
グルジア演劇の創始者。